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通信販売の落とし穴を知っておこう

衣服を購入する際、あなたはどこでどのように購入していますか?
近年、衣服の購入方法が変化してきています。現在でも購入方法としては主流と言えますが、これまで消費者の多くは、衣服は実際にショップへ足を運び、実物を手に取り試着をするなどしてから購入していました。ところが、インターネットショップやカタログを使った通信販売の台頭が進み、安価な商品も多いうえにライフスタイルの変化等もあることから、実物を手に取ることなく写真や簡単な説明だけを頼りに購入に至るケースが多くなっています。
このページでは、通信販売で衣服を購入する際の注意点を紹介します。

便利な一方、トラブルが多い衣服の通信販売

「通信販売」は、安価な商品も多いうえに自宅にいながら購入出来る利便性もあることから、その利用者は増えていますが、衣服の実物を目で見て触り、試着もすること無く購入してしまうことから、消費者の苦情も増加しています。

「こんなはずでは...」通信販売でこんなことありませんか?

衣料品に関する通信販売のトラブルには次のようなケースがあります。

・思っていたより、サイズが合わない。
・思っていたのと、風合いが違う。
・思っていたより、安っぽい。
・思っていたのと、色が違う。
・思っていたのと、イメージが違う。


もちろんこれ以外にも「お金を払ったのに品物が届かない!」といったケースもありますが、ここでは通常の売買が成立していることを前提にお話します。
さて、話を元に戻して上の記述にあります4つのトラブルで共通していることは何でしょうか?

それは「思っていたより...」ということです。つまり、あくまで購入者が一方的に「想像」しながら衣服を購入しているということです。言い換えれば、結局は実物が目の前に無い為、少ない情報をもとに「おそらくこんな感じだろう」といった、自分にとって都合の良い想像を働かせながらでしか購入出来ないということです。
つまりこれが通信販売の一つ目の落とし穴です。

ネットショップやカタログ販売のみでは、3要素は満たされていない

衣服の購入の際「心地よい」と感じる要因は「生理的・機能的要因」「心理的要因」「社会的要因」の3つの要因が満たされたときと言われています。その中でも「心理的要因」は個人の要求度によりかなり異なります。つまり、ひとつの衣服に対する「感じ方」は人によって異なり、その評価も様々で、評価する状況(自宅と店頭との違い・写真と実物の違い)なども影響し、複合的な判断で導かれていると言えます。【詳細はコチラ
そして、そのギャップが思わぬトラブルを引き起こすと考えられます。

通信販売には、クーリング・オフの制度は設けられていないことに注意!

通信販売を利用すると「8日以内なら返品が可能です」という返品特約を見かけます。実は、この特約は業者が自主的に設けたものであり、特定商取引法では通信販売についてクーリング・オフ制度を定めていません。これが2つ目の落とし穴です。

というのもクーリング・オフ制度は、訪問販売など消費者にとって不意打ちになる販売方法による取引について、消費者からの一方的な契約解除を認めたものなのです。通信販売は、消費者が広告を見て検討し自発的に注文するため、訪問販売のような不意打ち性がなく、クーリング・オフ制度の適用がないのです。

購入の前に返品制度の確認を!
とはいえ、通信販売でその商品を購入するかどうかの決め手は、広告やカタログから得る情報だけなので、現物を手にしてみて不満が生じるケースはおこりがちです。通信販売を利用するときは、返品制度があるかどうか、ある場合にはその期間は何日かなど、契約条件を事前によく確認することが必要です。

引用:彩の国くらしプラザ相談Q&Aより

まとめ

「通信販売」というのは様々なメリットがありますが、衣服に関してはあまりお薦め出来る購入方法とは言えません。写真を見て衝動的に買ったりせず、やはり慎重に吟味することが重要です。
サイズも、結局は個人個人の体型の違いを考慮しない標準サイズとしての表記によるもので、本来試着しなければ自分の体形に確実に合う商品かは分かりません。
色も、実物の色味をパソコンの画面上で完全に表現するのはなかなか難しいとされ、撮影時の光源の違いやユーザーのパソコンモニターの設定も影響するなど、注意しなければいけない点は多いです。

よって、衣服を少しでも長く楽しむ為にも、また、衣服を無駄にしない為にも、慎重な購入を心がけましょう。

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