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付属品に注意しよう

衣服は織編物または皮革、毛皮などの本体のほかに、ボタン、ファスナーなどの付属品から成り立っています。また、装飾付属品としてレース飾りの施されているものや、ビーズ、ラメのついているもの、刺しゅうで模様の描かれているものなどがあります。クリーニングでは、意外に付属品を原因としたトラブルも多発しています。このページでは、付属品について解説します。

付属品の役割

付属品には、衣服の装飾であると同時に、衣服の機能性も兼ねたものが多いです。ボタン、ファスナー、ビーズ、スパンコールなどが破損してしまったり変色してしまったりなどすれば、衣服全体で見れば小さな部位であっても違和感があり、デザイン的感性で見ると、本体に支障がなくても衣服としての役割は果たせなくなります。つまり、これからも「着続けたい!」という欲求が萎えてしまう心理現象が起こりえるほど、大きな存在なのが付属品なのです。

付属品はそもそも、「実用的なもの」「実用と装飾をかねるもの」「装飾的なもの」というように、大きく3つの分類が出来ます。

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注意を要する付属品

付属品では、材質などは「品質表示ラベル」に記載されないことが多く、例えばビーズやスパンコール、ワッペンなどの接着製品では接着剤となる樹脂の種類についても不明であるケースが多いのです。
これは、生産や企画段階で洗濯方法について付属品を考慮に入れていないことも考えられます。
つまりトラブルが起きてはじめて、デザインとしての相性は良くても、洗濯としての相性は良くないことが表面化することがあります。


ボタン
ボタンは実用性のみではなく装飾性も重要視されるようになり、様々な素材や形のボタンが流通しています。また、装飾のみを目的としたボタンも存在します。
つまり、ボタンといっても今では種類は無数にあり、衣服のデザインの全体を構成するうえでも、ボタンの存在感は高まっています。また、メーカー側もボタンのストックは少ない場合も多く、紛失や破損してしまえば、もう元の状態には戻らないということもあり得ます。
例えば、ボタンの種類によってはドライクリーニングを行えば溶けてしまう素材にもかかわらず、品質表示ラベルでは「水洗い×ドライクリーニング○」という意味を持つ表示を行っている事例もあるなど、クリーニング業者は細心の注意を払って処理に当たります。

ビーズ・スパンコール

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ガラス製のビーズであればもちろん衝撃を受けると割れてしまうこともあります。また、ビーズの素材となる樹脂の種類も様々なものがあり、ビーズひとつで洗濯方法が限られるなんてことがあります。
スパンコールなどは接着剤で生地表面に貼り付けたものも多く、自然に着用してるだけでもポロポロと落ちてしまったり、洗濯やクリーニングにおいても洗浄工程で光沢が失われたり、脱色が起きたりなどする場合も多く、これまた細心の注意を要します。

飾りひも・レース飾り・ワッペン

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飾りひもは、染色が弱く、染料が生地に移ってしまうトラブルが多くあります。また、水洗いによる収縮で、本体が引きつれてしまうなんてことも。。
ワッペンも、染色が弱く色泣きや移染の生じやすいものがあるので注意が必要です。また、複雑な刺しゅうを施したものでは、着用で刺しゅう糸が損傷することもあります。

ファスナー

ファスナーも実用性と装飾的価値を兼ねたものがあり、例えばファスナーの取っ手部分にブランドロゴのデザインが施されている場合などがあります。

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